時計商の男性らに催涙スプレーのようなものをかけ、約3千万円相当の腕時計を奪ったとして、大阪府警は8日、兵庫県尼崎市の職業不詳、岸上凌大(りょうた)容疑者(21)を強盗傷害容疑で逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。 この事件をめぐり、府警は7月24日、建設作業員の柳田佑人(25)と職業不詳の森田愛斗(まなと)(22)の両容疑者=いずれも兵庫県尼崎市=も同じ強盗傷害容疑で逮捕している。岸上容疑者と森田容疑者は友人関係という。 捜査1課によると、岸上容疑者は柳田、森田両容疑者と共謀して7月15日午後11時55分ごろ、大阪市福島区福島7丁目の路上にとまっていた乗用車の内外で、時計商の男性2人に催涙スプレーのようなものをかけてけがを負わせ、車内にあった腕時計1個(約3千万円相当)を奪った疑いがある。 時計商の2人は事件直前まで車内でこの腕時計に関する商談をしていた。柳田容疑者はこの2人と面識があり、商談日時などを知っていたとみられるという。府警は3容疑者の役割などを調べている。(宮坂知樹)