船橋市は8日、女性宅に侵入したなどとして住居侵入と器物損壊の罪で公判中の同市職員、伊藤伸矢被告(31)=起訴休職中=を懲戒免職とした。被告は3月に不同意わいせつ容疑で現行犯逮捕された際、市児童相談所開設準備課から県市川児童相談所に派遣されており、県は同月31日付で派遣を終了。4月1日付で市人事課付になった。 市などによると、被告は昨年9月、同じ女性宅に2回、下着を撮影する目的で侵入したなどとされる。3月28日夜にJR西船橋駅の上りエスカレーターで、女子中学生の体を触った疑いで現行犯逮捕され、その後の県警の捜査で住居侵入事件などが明らかになった。 市の接見時、被告は「たくさんの人と知り合い支えていただいたにもかかわらず、その恩に報いることなく本当に申し訳ない」と謝罪したという。市は、公判で被告が起訴内容を認め事案の概要も確認できた上、事案も悪質などとして、裁判結果を待たずに処分した。 市の横瀬真由美総務部長は8日、市役所で記者会見を開き「市民に対して誠に申し訳なく、心からおわびする」と謝罪。同日付で各部局長宛てに綱紀保持の徹底を図る通知を出すなどし、再発防止を図るとした。