米政府 ICC判事らに制裁 イスラエル首相への戦争犯罪の逮捕状発行などで 「国家安全保障の脅威」と主張

アメリカ政府はICC=国際刑事裁判所がイスラエルのネタニヤフ首相に逮捕状を出したことなどへの対抗措置として、裁判官らに制裁を科すと発表しました。 アメリカのルビオ国務長官は20日、ICCの裁判官と検察官の4人に対し、アメリカ国内の資産凍結などの制裁を科すと発表しました。 裁判官らがパレスチナ自治区ガザへの侵攻をめぐり、戦争犯罪の疑いなどでネタニヤフ首相らに逮捕状を発行したことやアフガニスタンでのアメリカ兵らの戦争犯罪疑惑の捜査を認めたことなどについて、「国家安全保障の脅威だ」としています。 アメリカ政府は6月にも4人の裁判官に制裁を科していて、ICCは「中立の国際司法機関の独立性に対する明白な攻撃だ」と強く非難しています。 こうしたなか、イスラエルのネタニヤフ首相は声明を発表し、「ルビオ長官による制裁の決定を祝福する」と述べました。そのうえで、「これはイスラエルやイスラエル軍に対する虚偽の中傷キャンペーンに対抗する措置だ」として、賛同する姿勢を示しました。

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