11月15日(土・日本時間16日)、米・アトランタにてWBA世界ライト級王者ガーボンタ・デービス(米=30)とジェイク・ポール(米=28)のエキシビションマッチが行われると、海外ボクシングメディア『リングマガジン』が報じた。 デービスは30勝(28KO)0敗1分の現WBA世界王者である。今月16日に前戦でドローとなったラモント・ローチと再戦する予定だったが、今年6月に起きたDVおよび暴行の容疑による逮捕の影響で、試合は中止となった。 一方のポールは、元WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級統一王者アンソニー・ジョシュアとの対戦交渉を進めていたが、試合成立には至らなかったようである。 デービスは現在ライト級(61.23kg)、ポールはクルーザー級(90.72kg)を主戦場として戦っている。エキシビションマッチとはいえ、両者の体重差は約30kgに及ぶ。また、両者の身長差も20cmと大きい。 ジェイクは自身のXで「ガーボンタは長い間、私の名前を侮辱してきた奴だ。彼のニックネームは“タンク”かもしれないが、私はFPVドローンであり、ちっちゃな男を無力化するつもりだ。彼は世界トップクラスのパウンド・フォー・パウンドのボクサーかもしれないが、私のモットーは“誰でも、いつでも、どこでも、どんな逆境でも”。そして、私は自分の勝算を気に入っている」と、勝利への自信を示した。 しかし、このエキシビションマッチには批判的な声も上がっている。元WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシアは自身のインスタグラムストーリーで「ボクシングは正式にWWEとなった。ガーボンタ対ジェイク・ポール戦、ヘビー級選手がライト級選手と対戦し、それを公平な試合だと信じさせようとしている。ボクシングについて少しでも知っていれば、これが恥辱だと分かる」と痛烈に批判した。 SNSでも「ビッグマッチになる予感がする」「デービスがKOする可能性もある」と期待を寄せる海外ファンがいる一方で、「この試合をやる意味はどこにあるのか」「ジェイクが一方的に有利すぎる、弱いものいじめだ」と批判的な声も多く見られた。 試合まで3カ月を切っているが、大幅な体重差がある両者はどのような試合を繰り広げるのか注目される。