福島、山形両県で若者5人への自殺ほう助などの罪で起訴された福島市の無職岸波弘樹被告(36)を、栃木県警が県内10代少女への未成年者誘拐の疑いで書類送検した事件で、少女が事件を忘れたいと捜査継続を希望しなかったことが22日、捜査関係者への取材で分かった。意向を踏まえ、逮捕ではなく書類送検したとみられる。「悪質な事件。残念だ」と話す関係者もいる。 岸波被告は、10~20代の男女5人の自殺を手助けしたとされ、うち4人が死亡。自殺ほう助や未成年者誘拐などの容疑で山形、福島両県警に逮捕され、起訴された。栃木県警は、この少女も自殺願望があったとみて捜査を進めていた。