カンボジアを拠点とした特殊詐欺事件で、逮捕された日本人29人のほとんどが現金を持っていなかったことが分かりました。 19歳から52歳までの男女29人は、警察官などになりすましてカンボジアから嘘の電話をかけ、東京都の男性（64）から現金をだまし取ろうとした詐欺未遂の疑いで逮捕・送検されています。 29人は20日、カンボジアからチャーター機で移送され、日本領空の機内で逮捕されましたが、その際、容疑者のほとんどが現金を持っていなかったことが警察への取材で分かりました。 最も多く持っていた容疑者で2700円だったということです。 29人は日本国内にいるリクルーターからSNSなどで「お金が稼げる」と勧誘を受けて渡航したとみられ、警察は報酬などの実態について調べています。