オートロックすりぬけ性的暴行か、3人を逮捕・起訴 前日も侵入容疑

大阪府内のマンションで6月、20代の女性に性的暴行を加えたなどとして、男3人が不同意性交致傷容疑で逮捕された。 大阪府警によると、3人はネット掲示板で知り合った本名も知らない間柄で、「暴行目的で集まった」と供述。オートロックをすり抜ける「共連れ」の手口で建物内に侵入していたという。 捜査1課によると、逮捕されたのは大阪市東成区の無職山下高志(44)▽大阪府東大阪市の会社員相馬崇司(33)▽奈良県葛城市の専門学校生で中国籍の李博倫(23)の3容疑者。大阪地検が7月、3人を不同意性交致傷などの罪で起訴した。 起訴状などによると、3人は共謀して6月中旬の深夜、大阪府内のマンションの一室で背後から住民の20代女性の口をふさぎ、「殺されたいんか」などと脅迫。包丁のようなものを突きつけ、手首を縛り性的暴行を加えるなどしたとされる。 女性は全治10日のけがを負った。 3人はこの日の午後8時ごろに府内で集まり、その後、被害女性が住むマンションに李容疑者が侵入。他の住民がエントランスのオートロックを通り抜ける際に後をつけていたという。 防犯カメラには、マンションに侵入した李容疑者がエントランス付近をうろつく様子が映っていたという。 府警は、李容疑者が性的暴行を加える女性を探し、その後、2人が合流したとみている。 府警によると、3人はネット掲示板を通じて知り合い、SNSで連絡を取っていた。お互いをアルファベット1文字で呼び合い、本名は知らなかったという。 3人は容疑を認め、相馬容疑者は「暴行したい欲があった」と述べ、李容疑者は「性的暴行に興味のある3人で見ず知らずの女性に暴行した」などと供述したという。 スマートフォンの解析などから、山下、李の両容疑者は暴行の様子を撮影したとして、府警は8月、性的姿態等撮影容疑で追送検した。 山下容疑者は容疑を一部否認し、李容疑者は「女性を脅すために撮影した」と認めているという。 さらに府警は今月2日、山下、李の両容疑者が事件の前夜にも同じマンションに侵入したとする邸宅侵入容疑でも追送検し、捜査を終結したと発表した。 府警は、2人がこのときも性的暴行を加える女性を探していた疑いがあるとみている。(宮坂知樹、岡田真実)

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