旧統一教会・韓鶴子総裁に出頭要請 韓国特別検察が通知書

韓国の特別検察は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の韓鶴子総裁に対し、8日に出頭するよう求める通知書を送付した。聯合ニュースなどが2日、報じた。政治資金法違反の疑いが持たれている。韓総裁側は出頭に応じるかについて回答していないという。 特別検察は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)被告=あっせん収財罪などで起訴=が教団の元世界本部長、ユン・ヨンホ被告=請託禁止法違反罪などで起訴=からネックレスなどを受け取る見返りに、教団に便宜を図ったとみて捜査している。聯合によると、ユン被告は韓総裁の指示があったと供述しているという。 韓総裁は8月31日、「いかなる不法な政治的請託や金銭取引も指示したことはない」と関与を否定するメッセージを発表。韓国のMBCニュースは、韓総裁が2日、教団が運営する病院に入院したと伝えた。 特別検察は、教団が最大野党「国民の力」を不正に支援した疑惑でも捜査を本格化させ、教団幹部から相次いで事情聴取。教団側から不正な資金を受け取った疑いで、同党国会議員の権性東(クォン・ソンドン)氏の逮捕状を請求した。これらの事件に韓総裁の関与がなかったかについても、捜査を進めるとみられる。【ソウル福岡静哉】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする