盗品の貴金属を買い取ったとして、警視庁は、中国籍の無職林(リン)杰(ジェ)(40)=東京都葛飾区=と、妻の比嘉由加里(37)の両容疑者を盗品等有償譲り受けと組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の収受)の疑いで逮捕し、11日発表した。いずれも「盗品とは知らなかった」などと供述しているという。 捜査3課によると、逮捕容疑は2月28日、東京都荒川区内で、盗品のネックレスなど20点(時価約56万円相当)を、約20万円で買い取ったというもの。同課は、千葉県柏市の住宅から盗まれたもので、実行役として警視庁に逮捕された中国籍の男2人=窃盗罪などで起訴=が取引相手とみている。 両容疑者は、実行役との関係について「知人を介して知り合い、SNSで連絡を取るようになった」と供述。買い取った貴金属については「金属買い取り店に売った」と説明しているという。両容疑者の自宅から指輪やブレスレットなど貴金属約400点が見つかっており、同課は盗品とみて裏付け捜査を進める方針だ。(藤田大道)