警察官や検察官をかたり「ヤクザの親分があなたに400万円を渡したと話している」「お札の番号を確かめる必要がある」などとするウソの電話で、福岡県新宮町の83歳の女性が現金6790万円をだまし取られました。 警察によりますと、ことし5月、福岡県新宮町に住む83歳の女性の家に、警察官や検察官を名乗る男らから「あなた名義で通帳や携帯電話が契約されている」「ヤクザの親分が通帳などを作ってもらった報酬として、あなたに400万円を渡したと話している」「お札の番号を確かめる必要がある」などとウソの電話がありました。 女性は指示に従い、ことし5月から9月までの間、複数回にわたり、自宅の前の路上に現金を入れた紙袋を置き、合わせて6790万円をだまし取られました。女性が紙袋を置いて自宅に入り、男らに電話で伝えると、その後、すぐに紙袋がなくなっていたということです。 「刑事が9月はじめにお金を返すと言っていたが、連絡がとれない」と、女性が交番に相談したことで被害が発覚しました。 警察は、警察官や息子などをかたるニセ電話詐欺に注意するとともに「資金洗浄」や「犯人を逮捕したら」という言葉が出たら、電話をすぐに切るよう呼びかけています。