「あなたに共犯の疑いがかけられている」警察官を騙ったウソの電話で20代の女性から現金50万円をだまし取る 中国籍の男2人を逮捕 大阪府警河内署

警察官を騙って20代の公務員の女性から金をだまし取ったとして、中国籍の男2人が逮捕されました。 詐欺と窃盗の疑いで逮捕されたのは、大阪市中央区の自営業・程健容疑者(37)と京都市右京区の無職・劉永軍容疑者(54)です。 警察によりますと、程容疑者らは、氏名不詳者らと共謀し、今月3日、警察官になりますして八尾市内に住む20代の公務員の女性に電話をかけ、「資金洗浄の疑いを晴らすためには、お金を振り込む必要がある」などとウソを言って、指定口座に現金50万円を振り込ませた疑いが持たれています。 程容疑者は特殊詐欺の「指示役」兼「リクルーター役」、劉容疑者はATMから金を引き出す「出し子役」だったとみられています。 2人の手口はこうです。 まず9月3日に女性のもとに、兵庫県警生田署捜査二課の「カトウ」を名乗る男から電話がかかってきたといいます。 カトウ)「資金洗浄事件を捜査していたら、あなたの名義のキャッシュカードを押収した。あなたに共犯の疑いがかけられている」 電話が終わった直後、次は大阪府警の「スガワ」を名乗る男からLINEのビデオ通話がかかってきます。 スガワ)「あなたの疑いを晴らすためには指定の口座に金を振り込む必要がある」 男たちの話を信じ切ってしまった女性は、その後指定された口座に現金50万円を振り込んでしまったということです。 女性は母親に相談して騙されていることに気づき、翌日警察に被害届を提出したということです。 警察が口座を調べると、京都府内のATMで金の引き出し履歴があり、防犯カメラ捜査で程容疑者と劉容疑者を逮捕したということです。 警察が2人の自宅を家宅捜索したところ、程容疑者の自宅からはスマートフォン11台と現金約75万円などが、劉容疑者の自宅からはスマートフォン12台とキャッシュカード117枚などが押収されたということです。 警察は2人の認否を明らかにしていませんが、劉容疑者は取り調べに対し、「程容疑者に言われて金を引き出しただけ」などと供述しているということです。 警察はほかにも余罪があるとみて、金の流れなどを詳しく調べています。

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