北九州中3殺傷、8カ月に及ぶ鑑定留置終了 起訴するかを近く判断へ

北九州市小倉南区のファストフード店で昨年12月、中学3年生の男女2人が刺され死傷した事件で、殺人容疑などで逮捕された同市の無職平原(ひらばる)政徳容疑者(44)の2回目の鑑定留置が16日、終了した。福岡地検小倉支部が明らかにした。支部は近く、鑑定結果に基づいて刑事責任能力の有無や程度を判断し、起訴するかどうかを決める。 鑑定留置は計約8カ月に及んだ。地検支部の請求で1月に最初の鑑定留置が実施された後、支部は「刑事責任能力の有無と程度の判断に慎重を期す必要がある」として4月に2回目を請求し、裁判所が認めていた。 事件は昨年12月14日午後8時25分ごろ、同区徳力1丁目の「マクドナルド322徳力店」で起きた。レジに並んでいた女子生徒が腹部を刃物で刺され死亡し、男子生徒も腰付近を刺され1カ月のけがを負った。 平原容疑者は事件から5日後の12月19日に男子生徒に対する殺人未遂容疑で福岡県警に逮捕された。その後、女子生徒に対する殺人容疑で再逮捕されていた。 県警によると、平原容疑者と被害者2人との間に面識はなかったとみられるという。(田中久稔、榎本瑞希)

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