七戸死体遺棄事件 傷害致死などの罪 主犯格の男の初公判 起訴内容認める/青森

2024年1月、七戸町で男性の遺体が地中およそ6メートルの深さから見つかった事件。一連の犯行すべてに関わり、傷害致死や監禁などの罪に問われている男の初公判が開かれ、男は起訴内容を認めました。 七戸町の元運送会社役員十枝内伸一郎被告(49)は、2024年1月、当時トラック運転手の谷名幸児さんに暴行を加え、連れ去ったあと、コンテナ内で重さおよそ30キロのタイヤ数本を体に載せたほか、プラスチック容器に入れるなどして死亡させました。 さらに重機を使って容器ごと土の中に埋めたとして、傷害致死や監禁、死体遺棄などの罪に問われています。 16日、青森地方裁判所で裁判員裁判の初公判が開かれ、十枝内被告は起訴内容に間違いはないかを聞かれると「はい」と答え、全面的に認めました。 検察側は、連れ去られた先のコンテナから谷名さんが逃げ出して、重機の下に隠れていたところを十枝内被告が再びコンテナ内に連れ戻し、無理やりプラスチック容器に入れたと指摘。ふたをしてその上に重さ55キロのタイヤを載せて出られないようにして立ち去ったなどと犯行の状況を説明しました。 弁護側は事実を争わないものの、動機は十枝内被告が谷名さんから受けていた嫌がらせをやめてもらうためで、一連の行動で谷名さんが亡くなるとは考えていなかったと述べました。 かつて谷名さんは十枝内被告の会社で働いていて、いやがらせは谷名さんを解雇したことによるものとしています。 今後の裁判は量刑が争点となり、次の裁判は18日に開かれます。 この事件を巡っては十枝内被告のほかに男女4人が逮捕・起訴されていて、そのうち3人が一審で実刑もしくは有罪判決を受けています。

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