【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る不正疑惑を捜査する特別検察官チームは17日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の韓鶴子(ハン・ハクジャ)総裁に対する取り調べを午前10時ごろから午後4時45分ごろまで実施した。韓氏は供述調書の確認などを行ってから、午後7時半ごろに帰路についた。 韓氏は旧統一教会の元幹部と共謀し、2022年1月に尹前大統領の側近の一人である最大野党「国民の力」重鎮の権性東(クォン・ソンドン)前院内代表(逮捕済み)に政治資金1億ウォン(約1060万円)を渡し、教団への支援を求めた疑いが持たれている。同年4~7月には高級ブランドバッグなどを呪術師のチョン・ソンベ氏を通じて金建希氏に贈り、教団の事業で便宜を図るよう要請した疑いもある。 取り調べを終えた韓氏は権氏に1億ウォンを渡した理由を報道陣に問われ、「私にそのようなことをする理由がありますか」などと問い返した。金氏にブランドバッグを渡した理由についても、渡す理由がないなどと答えた。 教団元幹部に直接指示したかについて問われ、「違う」などと声を荒げる場面もあった。 韓氏は取り調べで供述を拒否せず、積極的に質問に答えたという。 取り調べが行われたソウル市内の特別検察官の事務所の地下駐車場には救急車が待機していたが、容態の急変などはなかった。 韓氏はこれまで8日、11日、15日の3回、出頭を求められたが、心臓の手術を受けて回復が思わしくないことを理由にすべて応じなかった。その後、17日か18日に出頭するとの書面を提出し、この日初めて出頭した。