詩人・尹東柱の記念碑が東京に 立教大で来月11日に除幕式

【東京聯合ニュース】韓国で国民的な人気を誇る詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ、1917~1945)の日本の母校である立教大は25日、来月11日に記念碑の除幕式を行うと発表した。 日本による植民地時代に中国・北間島で生まれた尹東柱は、延世大の前身である延禧専門学校に通っていたが、1942年に日本に渡り、立教大や同志社大で学んだ。ハングルで詩をつくったとして同志社大在学中に治安維持法違反の疑いで逮捕され、44年に懲役2年の刑が確定。45年2月16日に福岡刑務所で獄死した。 尹東柱は立教大在学中に「たやすく書かれた詩」など5編の詩を残しており、同大は詩が書かれた便箋の複写を常設展示している。 今回建立される記念碑は中央に尹東柱の写真があしらわれ、左右には略歴のほか「たやすく書かれた詩」の原文と日本語訳が刻まれる。 また、スマートフォンでQRコードを読み込むと詳しい説明を見ることができる。 尹東柱の詩碑や記念碑は同志社大のある京都に集中しており、東京に記念碑が建立されるのは初めてだという。 同志社大には1995年に詩碑が建立され、尹東柱の下宿跡(現・京都芸術大キャンパス)にも詩碑が建てられている。また、同志社大在学中に友人らとハイキングに訪れた宇治川には2017年に記念碑「詩人尹東柱 記憶と和解の碑」が建てられた。 記念碑の除幕式には尹東柱のおいの尹仁石(ユン・インソク)成均館大名誉教授と尹東燮(ユン・ドンソプ)延世大総長が出席する予定だ。 これに先立ち、同志社大は没後80年を迎えた今年2月16日、尹東柱に名誉文学博士の学位を授与した。同大が故人に名誉博士号を授与するのは1875年の開学以来初めて。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする