東京ドームで3月に開催されたMLB東京シリーズの米大リーグ・ドジャースの開幕戦などの観戦チケットを不正に転売したとして、警視庁生活安全特別捜査隊は入場券不正転売禁止法違反の疑いで、通信機器販売会社社長、篠田潤容疑者(42)=名古屋市北区八代町=を逮捕した。「転売すれば稼げると思った。会社が赤字続きで、転売利益は借金返済に充てた」と容疑を認めている。 逮捕容疑は2月、業として、興行主の同意を得ず、神奈川県などの20~70代女性3人に、ドジャースとカブスの開幕戦などのチケット計6枚(定価計約11万5千円)を、計356万円で転売したとしている。 生特隊によると、篠田容疑者は開幕戦などのチケットを法人名義で購入し、転売サイトで16枚を定価の最大約42倍の価格で転売。計約436万円の利益を得たという。同隊は「チケットの不正転売は処罰される可能性があるほか、購入する側も違法行為を助長することになる」として注意を呼びかけている。