走行中のバイクを転倒させて運転していた男性を殺害しようとしたとして男が逮捕された事件で、男性が、直前に男から「約4分にわたり、あおり運転を受けていた」と語りました。 被害にあった男性 「正直、殺されるんじゃないかなと思った。バイクが倒れた時は、死んだんちゃうかなと」 被害にあった男性が語った恐怖。 報告:的井文謙 記者 「午前8時39分です。土山法光容疑者の身柄が、福島警察署から出てきました」 25日朝、殺人未遂の疑いで送検されたのは、建築業の土山法光容疑者(38)です。 事件があったのは、今年2月の昼ごろ。 的井文謙 記者 「男性はこちらの一番右側の車線をバイクで走行していたところ、横から手で押され、転倒したということです」 土山容疑者は大阪市内の国道で車を運転中、窓から手を伸ばして隣を走っていたバイクを押し倒し、男性を殺害しようとした疑いがもたれています。 被害にあった男性 「窓ガラスを開けてこちらを見ていた。ニヤニヤしながら」 太ももを骨折するなど全治4か月の重傷を負った男性。面識のない土山容疑者から、直前に約4分にわたり“あおり運転”を受けていたと明かしました。 男性は当時、仕事から帰るためにバイクに乗って国道を走行。右に車線変更した際に後ろにいたのが、土山容疑者が運転する軽自動車でした。 土山容疑者は猛スピードでバイクに接近。男性が危険を感じ、左へ車線を変えると。今度は車はバイクの前に入り、急ブレーキをしたり、蛇行運転を繰り返すなどしたということです。 被害にあった男性 「約90キロくらいで自分の後続につけてきて、ミラーで見たら当たる寸前であおられていた」 最終的に土山容疑者は、運転席の窓から手を伸ばしてバイクを押した上で、車体を当てて倒し、そのまま走り去ったということです。この国道は車通りも多く、後続の車にひかれる可能性もありました。 被害にあった男性 「正直、後ろに猛スピードでつかれた時点で、もう怖いなって。普通はそんなことしないなと」 あおり運転の被害にあった場合、どう対応すればよいのでしょうか。専門家はー。 交通事故鑑定 ラプター・中島博史さん 「あおり運転をしてくるような車とは距離をとる。関わるのが損だというつもりで譲ってあげるのが良いと思います。執ようについてこられた場合には、横道にそれるとか、あるいは防犯カメラに記録が残るようなコンビニエンスストアの駐車場などに退避するなどが考えられます」 土山容疑者は調べに対し、「文句は言ったが、バイクを手で押すようなことはしていない」と容疑を否認していて、警察が詳しいいきさつを調べています。