イスラエルのネタニヤフ首相、遠回りで米国入り ICC逮捕状を警戒

イスラエルのネタニヤフ首相は25日、国連総会に出席するため米ニューヨークに到着した。搭乗機は地中海上空を主に通過し、欧州諸国の上空を迂回(うかい)する異例のルートをとった。 パレスチナ自治区ガザ地区の戦闘を巡り、国際刑事裁判所(ICC)がネタニヤフ氏に戦争犯罪の容疑で逮捕状を出している。イスラエルメディアは「逮捕義務のある加盟国の領空をできる限り避けた」と報じている。 航空機を追跡・記録しているウェブサイト「フライトレーダー24」のデータによると、ネタニヤフ氏の搭乗機はギリシャとイタリアの上空を短時間だけ通過。大半は地中海上空を飛び、ジブラルタル海峡を通って大西洋に抜けた。 本来はフランスなどの上空を飛ぶと飛行時間は短縮される。フランスは、イスラエルに領空通過を許可したが、実際には通過しなかった。ギリシャ、イタリア、フランスはいずれもICCに加盟している。フランスは23日、パレスチナを国家承認した。 【エルサレム松岡大地】

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