母親の遺体を放置したとして、広島県警福山東署は30日、死体遺棄の疑いで福山市、無職の女(55)、弟で会社員の男(53)の両容疑者を逮捕した。 逮捕容疑は7月17~21日、同居していた母親(83)の遺体を自宅に放置した疑い。いずれも容疑を認めている。 署によると、遺体に目立った外傷はないという。3人暮らしで、21日に女が「母が昨日倒れた」と119番。救急隊員が脱衣所で遺体を発見し署に通報した。動機を調べるとともに、司法解剖して死因の特定を進める。 近所の女性(76)は「お母さんは、最近は寝たきりで子どもたちが介護しているようだった」と言い、別の女性(58)は「息子さんは娘の自転車を修理してくれた。優しくて穏やかな印象なので驚いている」と話した。