おいらせ町で起きた殺人事件で遺体に抵抗した際の「防御創」とみられる傷が複数あったことが、捜査関係者への取材で新たに分かりました。 警察は逮捕された息子が父親を執拗に切りつけたとみて動機などを調べています。 ★青森放送 太田修平記者 「いまフードを深くかぶり警察署から出てきました。これから身柄が検察に送られます」 送検されたのはおいらせ町緑ヶ丘9丁目の無職 太田隆志容疑者49歳です。 太田容疑者はおととい自宅で同居する父親の光政さん79歳の右脇腹を、鋭利な刃物のようなもので刺して殺害した疑いが持たれています。 ★太田修平 記者 「事件から2日がたちました。これから現場検証が行われます」 これまでの調べで、光政さんは1階の居間で倒れて亡くなっていて、近くには血だまりができていたことがわかっています。 捜査関係者によりますと、他の部屋に血だまりができておらず、遺体を動かした形跡がないことなどから、犯行現場は居間とみられています。 また、家の中からは凶器の可能性がある血の付いた包丁1本が見つかったということです。 さらに遺体には右脇腹のほかに、抵抗した際の「防御創」とみられる切り傷や刺し傷が複数あったことが新たに分かりました。 太田容疑者が抵抗する光政さんを包丁で執拗に切りつけたとみられています。 捜査当局は凶器の特定を急ぐとともに、動機や犯行状況など本格的な取り調べに入ります。 (追記) 警察は弘前大学で司法解剖した結果、死因は「背部刺創による失血及び外傷性気胸」と判明したと発表しました。