一晩を生き抜くことさえ運次第、犯罪多発のメキシコで暴力に立ち向かう女性タクシードライバー

メキシコ市(CNN) 毎年何千人もの人々が行方不明になり、遺体の集団が次々と発見されるメキシコで、雇われ運転手が一晩を生き延びられるかどうかは時の運だ。同国ではライドシェアの車両やタクシー内での運転手と乗客双方への残忍な殺害や暴行事件が相次ぎ、全国的な注目を集めている。タブロイド紙の一面は、女性が走行中の車から飛び降りて死亡したり、運転手に路上に置き去りにされたり、乗客にレイプされたりした事件を報じている。 CNNの記者はルース・ロハスさんの夜間の運転に同乗させてもらった。ロハスさんはわずかなプロフィル情報に基づいて、最大限慎重に乗客を選ぶ。広大なメキシコ首都メキシコ市の犯罪多発地帯(レッドゾーン)も把握している。それでも7年間で銃を突きつけられるといった襲撃には何度も遭っているという。 「チマルワカン、イスタパルカなどの地域に行くと、路上で薬物を売ったり、強盗を働いたりする人々を目にする。とても込み入っていて恐ろしい状況だが、それが私の仕事の一部だと学んだ」とロハスさんは語る。

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