世田谷一家殺害25年 長期未解決事件、重要性増すDNA型鑑定 容疑者特定の決め手に

東京都世田谷区の住宅で平成12年12月、会社員の宮沢みきおさん=当時(44)=一家4人が殺害された事件は30日、未解決のまま25年を迎えた。 長期未解決事件(コールドケース)の捜査では、時間経過に伴う証拠の散逸や記憶の風化が壁となる。22年の殺人罪などの公訴時効撤廃以降、精度向上なども背景に、DNA型鑑定が証拠として重要性を増している。 9年に三重県伊賀市(旧上野市)のホテルで従業員の男性が殺害された事件では、時効撤廃を受けて県警がDNA型鑑定をやり直し、容疑者特定に至った。11年の名古屋市の事件でも、現場に残された血痕と容疑者のDNA型が一致し、逮捕の決め手となった。 世田谷一家殺害事件の現場には犯人の血液が遺留し、DNA型も判明している。

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