独露間のパイプライン爆破でウクライナ人の潜水士を拘束 ドイツ当局、2人目の容疑者

ロシア産天然ガスをバルト海底経由でドイツに輸送するパイプライン「ノルドストリーム」と「ノルドストリーム2」が何者かに爆破された事件で、独検察当局は9月30日、爆破に関与した疑いのあるウクライナ人の潜水士の男がポーランド国内で拘束されたと発表した。ロイター通信が伝えた。爆破事件を巡って拘束された容疑者は、8月にイタリアで逮捕されたウクライナ人の男に続き2人目。 爆破事件はロシアによるウクライナ全面侵攻後の2022年9月に発生。計4本のパイプラインのうち3本が損傷した。事件後、両パイプラインは現在まで稼働していない。 独検察当局は今回拘束された男について、独北部ロストクでヨットを借り、デンマーク領ボーンホルム島付近の海底でパイプラインを爆破した疑いのあるグループの一員だとした。 事件ではドイツとデンマーク、スウェーデンが捜査を実施。デンマークとスウェーデンは今年2月、容疑者を特定せず捜査を終結させた。事件を巡りロシアやウクライナ、欧米諸国の関与が疑われたが、いずれも関与を否定してきた。(小野田雄一)

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