去年11月、勤務する高校で女子生徒の尻を触ったとして暴行の罪に問われている教員の男の裁判で検察側は30日罰金10万円を求刑しました。 暴行の罪に問われているのは岩国市の教員(55)です。 起訴内容などによりますと被告は去年11月教頭として務めていた岩国市内の県立高校の校舎内で女子生徒の尻を服の上から両手で触ったとされています。 被告は去年11月に不同意わいせつの疑いで逮捕・送検されていましたが山口地検岩国支部はことし2月に暴行の罪で起訴。 初公判(5月)で被告は「故意ではなかった」と起訴内容を否認し無罪を主張していました。 30日の公判で検察側は「両手の手のひらと指でぴったり尻を持ち上げるように触られた」という被害生徒の証言は具体的かつ詳細で自然、目撃した生徒の証言とも一致していると指摘。 被害生徒は事件後に学校を休むようになるなど結果は軽視できずくむべき事情はないとして罰金10万円を求刑しました。 一方、弁護側は被害生徒と目撃者の証言について知覚や感覚で誤った内容が入ることがありうるとし信用性はないと主張。 偶発的に手が当たったもので故意であったことに合理的な疑いが残るとして無罪を主張しました。 判決は来月(10月)28日に言い渡されます。