カンボジアを拠点にした詐欺未遂の疑いで日本人29人が逮捕された事件で、愛知県警は10月1日、組織的犯罪処罰法違反の疑いで29人全員を再逮捕しました。29人の逮捕は今回で3回目です。 組織的犯罪処罰法違反の疑いで再逮捕されたのは、いずれも住所・職業不詳の19歳から52歳までの日本人の男女29人です。警察によりますと29人は、2025年5月、不特定多数の人から現金などをだまし取ることを共同の目的に、カンボジア北西部のポイペトにある拠点から、愛知県知多市に住む男性にうその電話をかけ、現金500万円を組織的にだまし取った疑いがもたれています。日本人29人はいずれも詐欺未遂の疑いで2回逮捕されていて、今回で3回目の逮捕です。 警察のその後の調べで、29人の一部は、渡航費がかからないと聞いていたにも関わらず、のちに請求されたり、報酬から天引きされたりしたと供述していることが新たに分かりました。また29人は犯罪拠点で家具が備え付けられた個室に住み、成績によって部屋のランクに差があったということで、警察は実態解明に向け調べを進めています。