警察官らを装った犯行グループから、「マネーロンダリングの容疑で逮捕される」などと脅され、現金約250万円をだまし取られる詐欺事件が発生しました。 被害にあったのは、札幌市中央区に住む40代の女性です。 9月30日、女性のもとに、警察の下請け業者を名乗る男から電話があり、「マネーロンダリングの容疑で逮捕される」などと脅し、SNSで連絡をとるよう誘導しました。 その後、京都府警の警察官を名乗る男がSNSの通話機能で偽の警察手帳を提示し、さらに検察庁の職員を名乗る男が「逮捕されないための任意の手続きがある」「紙幣番号を調べるため、あなたの口座に入っているお金を振り込んで欲しい」「確認後、お金は戻す」などと、女性に畳みかけました。 動転した女性は、指定された口座に現金約250万円を振り込みました。 その後、男らに「体にタトゥーが入ってないか調べます」と裸の画像を要求されたことから女性が不審に思い、「警察官を名乗る男などにお金をだまし取られました」と110番通報しました。 警察は犯行グループが裸の画像を要求した狙いについて、裸の画像をネット上に拡散すると女性を脅し、さらに金銭を要求しようとしたとみています。 裸の画像を要求してお金をだまし取ろうとする手口は、道内では確認されていないものの、全国で確認されています。 警察は「警察官が捜査でSNSのビデオ通話を使用することは絶対にない」と注意を呼びかけています。