福岡県小郡市の女性が、警察官を名乗る男らから「あなたの口座に薬物売買の収益が入ってきている」などと言われ、現金3481万円あまりをだまし取られる事件がありました。 小郡警察署によりますと、ことし7月4日、小郡市に住む無職の女性(74)の携帯電話に、大阪府警察の警察官を名乗る男から電話があり、「あなたの口座を捜査中である」と言われました。 その後、SNSに誘導され、警視庁の警察官を名乗る男から「あなたの口座に薬物売買の収益が入ってきている」「あなたは、薬物売買の手数料を受け取っているのではないか。捜査に協力してほしい」などと言われました。 女性は、男の話の内容から警察官であると信用し、自身の身の潔白を証明するため、相手から言われるがまま、7月25日から8月31日までの間、18回にわたり、指定された口座に現金あわせて3481万6643円を振り込み、だまし取られたということです。 警察は ◎警察官が「SNSで事件の内容を伝えること」「捜査のためにお金を送金させること」はありません。 ◎「+1」「+44」などから始まる国際電話番号によるニセ電話に注意しましょう。 ◎「資金洗浄(マネーロンダリング)」「逮捕状」「犯人を逮捕したら…」「SNSで取調べ」「資金調査」など言葉が出たら、電話を即切断しましょう。 ◎SNSは、知らない人からの「友達申請を拒否」「メッセージ受信を拒否」する設定にしておきましょう。 などと注意を呼びかけています。