出前館で不正注文、詐欺容疑などで男逮捕 「味しめて何度もやった」

宅配サービス「出前館」で不正注文をしたなどとして、愛知県警は2日、無職東本拓也容疑者(38)=名古屋市瑞穂区仁所町1丁目=を詐欺などの疑いで逮捕、送検したと発表した。容疑を認め、「味をしめて何度もやってしまった」と供述しているという。 県警によると、東本容疑者は7月30日、虚偽の氏名や住所などを使って出前館に会員登録。アイスクリームとシャーベット計12個やうなぎ弁当1個、ハンバーグやチキンステーキなど計1万6290円分の配達を注文し、指定場所に置かれた商品を受け取ったにもかかわらず、「商品が届かない。誤配達だ」などとアプリからクレームを入れて返金させ、代金の支払いを免れた疑いがある。 出前館の登録には電話番号認証が必要。東本容疑者は格安スマホ事業者(MVNO)を使って回線の契約と解約を繰り返し、同様の手口による不正注文をする度に新しい番号や偽名でアカウントを作り直し、商品を不正に受け取った後に退会していた。県警は不正発覚を防ぐための工作だったとみている。 通信履歴などから、東本容疑者は2023~25年に124個のアカウントを不正登録し、1095回の不正注文(約374万円相当)をしていたとみられ、事件を受けて出前館側も不正の監視強化などの対策を取っているという。(高橋俊成)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする