寺のカメラは見ていた 女が供物を盗む一部始終 容疑者に住職「良いおこないを重ねてほしい」札幌

故人を偲び供えられたお菓子などが狙われました。 2025年8月、札幌市厚別区の寺からお供え物を盗んだなどとして、女が逮捕されました。 犯行の瞬間を防犯カメラがとらえていました。 こちらは納骨堂に設置された防犯カメラの画像です。 女が入ってきて何かに手を伸ばしているのがわかります。 (向山記者)「女は一目散に納骨堂に入り、こちらにあるお供え物を盗んだとされています」 (山岡記者)「容疑者の女を乗せた車が厚別署の中に入っていきます。女はうつむきながらうつろな表情で署の中へと入っていきます」 10月7日、窃盗などの疑いで幕別町に住む無職の森真由美容疑者64歳が逮捕されました。 森容疑者は2025年8月、厚別区厚別西2条5丁目の寺に侵入し、お供え物を盗んだ疑い持たれています。 (禅聖寺 斉藤秀光住職)「お供え物に手をのばして持っていたカバンにお供え物を入れて、そのまま手を合わせることなく立ち去った。一つ一つ遺族の思いがこもったお供え物ですので、盗んで逃げていくというのはとても残念な気持ちになった」 住職は、防犯カメラ越しに森容疑者の犯行の瞬間を見ていました。 一体なにを盗んだのかー 森容疑者に声をかけると盗んだことを認めたといいます。 出てきたのはバームクーヘン2個とドリップコーヒーなど。 そして女は… 「おなかが空いていたので盗んでしまいました」 と涙ぐみながら話し、反省している様子だったということですが、身分を確認しようとすると、女は「コンビニに免許証を忘れてきた」などと言い抵抗。 隙を見て車で逃走しました。 (禅聖寺 斉藤秀光住職)「仏さまの教えに因果応報という言葉があります。良い行いをすればいい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがある。逃げた女性にはしっかりと罪を償っていただき、良い行いを重ねて頂くように願っております」 警察の調べに対し森容疑者は、「食べ物が欲しくてお供え物を盗んだ」と容疑を認めています。 また、道北や道東などの寺では同一とみられる人物がお供え物や賽銭を盗む犯行の様子が防犯カメラに記録されていて、警察は森容疑者が関与しているとみて詳しく調べています。

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