【AFP=時事】1月に米カリフォルニア州ロサンゼルスを襲った山火事を故意に引き起こした疑いのある男が8日、フロリダ州の連邦裁判所に出廷した。 7日に逮捕されたジョナサン・リンダーネシュト容疑者(29)は、現在居住するフロリダの裁判所に出廷し、火を放って財産を損壊した罪で訴追された。 ロサンゼルスでは1月に2件の大規模火災が発生し、計31人が死亡。数千エーカーの土地が消失し、数千人が避難を余儀なくされた。 ビル・エッセイリ代理連邦検事は「訴状によれば、一人の人物の軽率な行動が、ロサンゼルス史上最悪級の火災を引き起こし、パシフィックパリセーズに死者と広範囲の被害をもたらした」と述べた。 捜査にあたったアルコール・たばこ・銃器取締局(ATF)の捜査官は、現段階で動機については語れないと述べている。 リンダーネシュト容疑者は今年1月1日早朝、米屈指の高級住宅地として知られるパシフィックパリセーズの人気ハイキングコースで、火災を発生させたとみられている。 火災は当初、消防隊によって鎮火されたが、植物の根の下でくすぶり続けた。調査によれば、1週間後に同地域を襲った強風によって再び火が燃え上がったと考えられている。 火はパシフィックパリセーズからマリブの一部にまで広がり、数千棟の住宅を焼失させ、12人が死亡した。 同月には郊外のアルタデナでも別の火災が発生して広範囲に被害をもたらし、19人が死亡した。この火災の公式な原因はまだ明らかにされていないが、映像や目撃証言によると、電力会社の設備が火花を発し、これが急速に広がる炎を引き起こした可能性が示唆されている。【翻訳編集】 AFPBB News