旧統一教会の韓総裁を起訴 前大統領側への金品供与で元幹部と共謀か

韓国の特別検察官は10日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)トップの韓鶴子(ハンハクチャ)総裁(82)を政治資金法違反や請託禁止法違反などの罪で起訴した。韓氏は教団の事業に便宜を図ってもらうため、元幹部と共謀して尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領の妻や側近に不正な金品を供与したとされる。 韓国メディアによると、韓氏は9月23日の逮捕後、健康状態を理由に特別検察側による取り調べを拒んでいるという。 特別検察官のこれまでの捜査によると、韓氏は教団幹部だったユン・ヨンホ氏=政治資金法違反などの罪で公判中=らと共謀。大統領選を控えた2022年1月、尹氏の側近で保守系の最大野党・国民の力の権性東(クォンソンドン)国会議員=政治資金法違反の罪で起訴=に対し、教団の政策や行事などを支援してくれるなら信者たちの投票と教団の組織を利用して大統領選で尹氏を支援するとユン元幹部が提案し、1億ウォン(約1075万円)の政治資金を渡したとしている。また、大統領選後にかけて計1億4400万ウォン(同1548万円)を権氏以外の国会議員らに渡したとしている。

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