前任校でも偽造教員免許で勤務か 補助教員、小学校に今春まで4年間

偽造の教員免許状のコピーを採用時に示した疑いで福岡県警に逮捕された学校補助教員の男(66)が、今春までの4年間、別の自治体の小学校でも勤務していた疑いがあることが、朝日新聞の取材でわかった。 ■「業務上支障ある」今年度は契約結ばず この自治体でも採用時に教員免許状のコピーが提示されており、県警は偽造だった可能性があるとみて調べる。 13日に偽造有印公文書行使容疑で逮捕されたのは、4月から福岡県須恵町立中学校の補助教員を務めていた近藤正仁容疑者=同県宇美町。 捜査関係者によると、近藤容疑者は須恵町での採用前、隣接する同県篠栗町の町立小学校で勤務していたとみられる。 篠栗町によると、近藤容疑者とみられる人物は2021年から今年3月までの約4年間、特別支援教育支援員として勤務していた。 町から採用などの業務委託を受ける民間企業(本社・東京)は取材に対し、この人物は応募時に中学の教員免許状のコピーを提出し、教員免許所持者としての待遇で勤務していた、と説明した。 契約職員として単年契約で働いていたが、同社は「業務上支障がある」と判断して今年度の契約は結ばなかったという。具体的な支障の内容を同社は明らかにしていない。

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