(CNN) 米ジョージア州アトランタのハーツフィールドジャクソン国際空港で20日、空港内での銃撃を予告したとされる男が、家族からの通報を受けて警察に逮捕された。 逮捕されたのはアトランタ郊外のカーターズビルに住むビリー・ジョー・ケーグル容疑者。空港の外に止めていた容疑者の車からはAR―15ライフル銃1丁が見つかり、テロ脅迫や暴行未遂、銃所持などの罪に問われている。 アトランタ警察のダリン・シャーバウム署長は「悲劇を食い止めた」と発表。アンドレ・ディケンズ市長は同日の記者会見で、容疑者の男は半自動小銃を所持していたと指摘し、死者が出る恐れもあったと述べた。 ケーグル容疑者についてはカーターズビル警察に家族から通報が寄せられていた。同容疑者が武装していて、空港へ向かう途中だとSNSのライブ中継で話しているという内容だった。通報を受けたカーターズビル警察はアトランタ警察に連絡を取った。 しかし既にケーグル容疑者は空港内にいた。空港の南ターミナルに到着したのは現地時間の午前9時半ごろ。シャーバウム署長は防犯カメラの映像をもとに、「容疑者は、ものすごく混雑していたTSA(運輸保安庁)の保安検査場に関心がある様子だった」と指摘。「今日こうして悲劇ではなく成功を発表できるのは、家族が察知して連絡してくれたおかげだった」と言い添えた。 ハーツフィールドジャクソン空港は、米政府機関の閉鎖が20日目に入る中で、TSAの人員不足のために普段よりも待ち時間が長くなっていた。 TSA職員や管制官は必要不可欠な人員として政府機関の閉鎖中も勤務しなければならない。しかし給与は支払われていないため、抗議の病欠を取ったり、パートタイムの仕事に就いたりする管制官が増えている。