18年前の山口組系多三郎一家組長殺害事件 神戸山口組山健組系組幹部を逮捕 兵庫県警

平成19年5月に神戸市の路上で特定抗争指定暴力団山口組系組長を刺殺したとして、兵庫県警暴力団対策課は26日、組織犯罪処罰法違反(組織的殺人)の疑いで指名手配していた指定暴力団神戸山口組山健組系組幹部、勢昇(せいのぼる)容疑者(76)=住所不詳=を逮捕した。同課は、殺害が山健組系の複数の組で計画され、関係者の供述などから勢容疑者が犯行当時、現場の指揮役だったとみている。同課によると、組長刺殺事件を巡る逮捕者は14人目。 また、同課は同日、勢容疑者の逃亡生活を手助けしたとして、犯人隠避容疑で無職、中田智富容疑者(63)=京都府木津川市加茂町里中森=も逮捕した。中田容疑者は暴力団関係者とみられる。同課は2人の認否を明らかにしていない。 勢容疑者の逮捕容疑は共謀し、平成19年5月31日午後6時15分ごろ、神戸市中央区二宮町の路上で、山口組系多三郎一家(当時)の後藤一男組長=当時(65)=の背中などを刃物で複数回刺し、組織的に殺害したとしている。 中田容疑者は今年9月26日、神戸市東灘区内から勢容疑者を車に乗せ、店での食料品購入を手助けし、同区内の建物に送り届けたとしている。 同課によると、後藤組長は当時、トラブルに関する山健組との話し合いで神戸に拠点を置いていた山健組本部を訪れ、話し合いを終えた後に襲われたとみられる。 県警は平成21年2月に勢容疑者を指名手配。京都から頻繁に神戸を訪れる中田容疑者の動きをつかんだ県警が勢容疑者の所在を特定し、神戸市の路上で26日夜に身柄を確保した。

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