「なぜ盗んでいるの」 さい銭窃盗の検挙に貢献 小6に感謝状 埼玉

さい銭箱から現金を盗んだ窃盗容疑者の検挙に貢献したとして、埼玉県警大宮東署は6日、さいたま市見沼区の市立海老沼小6年、野上煌(ひかり)さん(11)に感謝状を贈った。 同署によると、10月14日午前7時40分ごろ、野上さんは登校中、同区内の稲荷神社で、不審な男性を発見。男性はさい銭箱を振りながら、現金を盗んでいた。野上さんは「なぜ小銭を盗んでいるの」と声を掛けると、男性は逃げていった。 野上さんが男性を追跡する途中、近くにいた同級生の保護者2人と遭遇。犯人の特徴を伝えて通報してもらい一緒に男性を追うと、男性も逃げるのをやめて座り込んだ。警察官が着くまで3人で見張り、逮捕につながった。現金219円の被害を防いだという。 感謝状を受け取った野上さんは「捕まって良かった。神社の平和を守れた」と振り返った。神社を管理する小熊洋行さん(60)は「(野上さんに)けががなかったことが一番だ」としつつ、「代々大切にしてきたもの。あふれる正義感で守ってくれたことが素直にうれしい」と語った。【板鼻歳也】

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