長岡市に住む80代の女性が2000万円相当の地金930グラムをだまし取られる詐欺被害が発生しました。 女性は、自称「刑事」や「検事」から電話で様々な指示を受け、従っていたところ、被害にあいました。 警察によりますとことし9月25日、女性の家に自称「通信事業者」から電話がありました。「あなたの契約した携帯電話が犯罪に使われている。番号を教えてください」と言われ、次に相手は自称「東京南署の刑事」に代わり、こう言われました。 「暴力団の男を逮捕して、男の家を捜索したら(女性の)名義の携帯電話と通帳が出てきた。男は、あなた(女性)が協力者で、400万円を渡したと話している。あなた(女性)に逮捕状が出ている」 長岡署によると「東京南署」という警察署は存在せず、女性は犯罪に関わりがないということです。 しかし女性は、次に自称「検事」からこう言われ、従ってしまいます。 「今、金が上がっているので金を買いましょう。2000万円分買いましょう。あなたのお金が犯罪収益金に換えられるおそれがあり、それを避けるために金に換えた方がいい」 女性は自称「検事」の指示で買った地金を、指定があった10月3日に自分の車の前に金地金の入ったビニール袋を置きました。女性が自宅の中から様子を見ていると、女が現れて金を持ち去っていきました。 その後、相手と連絡がとれなくなったため、女性は家族に相談したことで詐欺と気づきました。 警察は「警察や検察が金を購入してほしいということは絶対にない。詐欺を疑ってほしい」と呼びかけています。