カンボジアを拠点とした特殊詐欺事件で、日本人への指示役とされる中国籍の夫婦が、日本人を現地に案内する役割も担っていたとみられることがわかりました。 いずれも中国籍の王少凡容疑者(33)と妻のスン・ジアシュエン容疑者(22)は今年5月に他の者と共謀し、愛知県尾張旭市の女性(61)に警察官などをかたる電話をかけ、現金あわせて200万円をだまし取った疑いで28日再逮捕されました。 この事件ではカンボジアの拠点にいた日本人の「かけ子」29人が逮捕され、夫婦が指示役だったとみられています。 警察のその後の捜査で、一部の日本人が現地に向かったり一時帰国したりする際に、夫婦のいずれかが同じ飛行機に乗っていたとみられることがわかりました。 警察は、夫婦が日本人を現地に案内する役割も担っていたとみて、実態解明を進めています。