田代まさし親子 依存症の怖さ語る 「今思えば、白いなにかを吸っていた気がする」

元タレントの田代まさし(69)と息子でミュージシャンの田代タツヤ氏(42)が3日、都内で行われた「依存症シンポジウム IN 東京」に出席した。 覚醒剤取締法違反などで逮捕され、長年薬物依存と戦ってきた田代は、「私は依存症の立場。当事者だけじゃなくて、息子がどう思っていたかを聞いていただく」として、タツヤ氏とともに薬物依存からの回復を振り返った。 タツヤ氏が、田代の異変に気が付いたのは中学生のころ。子煩悩だった父親の奇行が目立つようになり「当時何だかわからなかったが、今思えば、白いなにかを吸っていた気がする」と話す。 田代の逮捕や薬物依存を振り返り、タツヤ氏も「強くいようと思うとどんどん追い込まれていく。とにかく自分を分かってくれる仲間がいる環境を作るしかない」という。「適度な距離感で見守ることが大事」と話し、回復する姿を見て「僕も家族として一歩前に進めた」と語った。 田代は「家族の愛よりもそういう欲求が勝っちゃうんです。重々わかってるのに言うことを聞いてくれない自分がいる」と依存症の怖さを伝え、「刑務所に行ったからといって必ず更生するわけじゃない。個人の意見では、最初薬に手出した時に厳しくした方がいい」と語った。 また、タツヤ氏に子どもがうまれ、田代は「おじいちゃんになりました!」と大喜び。「初孫です。かっこいいおじいちゃんになりたくて、ダンベルで体を鍛えはじめました」と明かし、「薬使ってたらこんなに喜べなかった。回復ってこういうことなんだなって思いました」と笑顔を見せた。

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