公共工事の入札めぐり52万円相当の接待受けたか 小国町 前建設課長を逮捕【熊本】

小国町発注の公共工事の入札をめぐり、便宜を図る見返りなどで建設会社の社長から52万円相当の接待を繰り返し受けた疑いで小国町の前の建設課長が5日朝、逮捕されました。 また、警察は建設会社の社長も贈賄の疑いで逮捕。会社の事務所では家宅捜索が行われました。 収賄の疑いで逮捕されたのは今年3月まで小国町の建設課長を務めていた建設課主幹の小野 昌伸 容疑者(60)。一方、贈賄の疑いで逮捕されたのは小国町の建設会社『伊藤組』の代表取締役社長、伊藤 英志 容疑者(60)です。 警察によりますと、小野容疑者は、おととし6月から去年12月にかけて町が発注した土木工事などの指名競争入札に小国町建設業協会に所属する『伊藤組』など9社を選定したことなどへの謝礼として、伊藤容疑者から県内の飲食店などで29回にわたり合わせて52万円相当の接待を受けた疑いが持たれています。 警察は「捜査に支障がある」として2人の認否を明らかにしておらず5日、『伊藤組』の事務所で家宅捜索を行いました。 【堂前 泉紀 記者】 「家宅捜索に入っていた県警の捜査員が出てきました。手には押収品の入った段ボール箱を抱えています」 関係者によりますと、小野容疑者は伊藤容疑者の中学時代の先輩で、町によりますと、『伊藤組』は2020年に発生した豪雨災害の復旧工事などを請け負っているということです。 警察は、他に関与した人物がいないかなどを調べています。 5日夕方、公務で上京していた渡邉 誠次 町長が役場に戻り、報道陣の取材に応じました。 【渡邉 誠次 町長】 「〈正直、驚いた〉というのが最初の感じ。心配している人がたくさんいると思うが、両方(の容疑者)を知っていて、小さいころからの付き合いの延長という認識だった。今のところ、話を聞く上では違法性はないと思っている。両方とも町のために尽くしてきてくれた人たちですので。捜査が進んで有罪・無罪が確定してからの判断になるとは思うが早急な判断は控えたい」

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