今月4日、宮城県石巻市内の交差点で男子中学生が軽トラックにはねられ死亡した事故で、男子中学生は別の乗用車にもはねられていたことがわかり、警察は乗用車を運転していた男を逮捕しました。 過失運転致死とひき逃げの疑いで逮捕されたのは、石巻市鹿又の無職の男(86)です。警察によりますと、男は今月4日午後5時10分頃、石巻市鹿又の県道交差点で、路上に横たわっていた中学1年生の須田悠介さん(13)を乗用車ではねて死亡させたうえ、その場から逃走した疑いが持たれています。 当時、自転車に乗って道路を横断していた須田さんは、軽トラックにはねられて路上に横たわっていたところ、さらに、対向車線から走ってきた男が運転する乗用車にはねられたと見られています。この事故で須田さんは頭を強く打ち、死亡しました。警察は周辺の防犯カメラなどから笠原容疑者の犯行を特定し、6日に逮捕しました。 取り調べに対し男は、「何かをふんだことは間違いないが、人と思わなかった」などと容疑を否認しています。 現場は信号機や横断歩道がない丁字路交差点で、警察が当時の状況を詳しく調べています。