親族14人のマイナンバーを不正に取得したとして、逮捕・起訴された所沢市の元職員が不正に住民税の還付や保育料の減額を得た疑いで7日午前、追送検されたことが、捜査関係者への取材で分かりました。 詐欺などの疑いで、追送検されたのは、東京都八王子市に住む所沢市の元職員田中海斗被告31歳です。 捜査関係者によりますと、田中被告は、おととし3月から去年9月にかけて、親族14人の扶養申請をして住民税の還付や保育料の減額を受け、不正におよそ202万円を得た疑いが持たれています。 調べに対し、田中被告は「保育料が高いと感じたので、安くするために扶養を増やす方法を考えた」などと、容疑を認めているということです。 田中被告は、市の財務部市民税課に在籍していたおととし、住民基本台帳ネットワークにアクセスし、親族14人のマイナンバーを不正に取得したなどとして、これまでに2度逮捕され、その後、起訴されていました。