立花孝志容疑者の逮捕「捜査機関の強い意志と自信を感じる」若狭勝弁護士

元東京地検特捜部副部長で元衆院議員の若狭勝弁護士が10日、フジテレビ系の情報番組「サン!シャイン」(月~金曜午前8時14分)に出演。政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者が9日に兵庫県警に名誉毀損(きそん)の疑いで逮捕された件について、検察の起訴まで見越していると強調した。 番組内で若狭氏は「警察はすでに検察庁と協議して、検察庁の方は『これは起訴する』ということがある程度含まれた、合意された上での逮捕だったとみることができる」と解説した。 さらに、「それだけかなり警察、捜査機関は相当の有罪立証に向けての自信と悪質性を感じてしっかりやるという意気込みがある。特に今回の事件の特殊性としては、竹内さんが生きている時の名誉毀損だけではなく、亡くなった後も名誉毀損をしているということ」と、2つの名誉毀損の事実で逮捕していることに注目。量刑面にまで言及した。 「2つで逮捕する、2つで起訴されると、判決の際に2つの事実を基にだから、刑法の規定では普通の拘禁刑3年が1・5倍増しされて、最高で拘禁刑4年半と法律で決まっている。今回の場合は死者に対する名誉毀損もやったことによって、検察は法定刑(刑の上限)を4年6カ月ぐらいに引き上げて、求刑などを考える。それだけに悪質ですよと。死者に対する名誉毀損はあんまりやらないんですけど、今回やっているということで相当の捜査機関のメッセージ性、強い意志が表れていると思います」としていた。 立花容疑者は、斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題を追及し、1月に死亡した元県議の竹内英明氏の名誉を傷つけたとされている。昨年12月13~14日、大阪府泉大津市長選の街頭演説で「竹内議員は、警察の取り調べを受けているのはたぶん間違いない」と発言。今年1月19~20日もSNSや埼玉県川越市議補選の応援演説で「竹内元県議は逮捕される予定だったそうです」などと虚偽情報を発信し、竹内氏の名誉を傷つけた疑い。これらの情報がSNSで拡散されると、県警は今年1月にこれを否定。立花容疑者は謝罪した。

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