岩手県は10日、男性県職員(33)が台湾で女性のスカートの中を盗撮した容疑で現地警察に逮捕されたと発表した。この職員は6月、台湾を旅行中に同様の盗撮容疑で逮捕され、仮釈放されていたが、帰国は禁じられていた。 県によると、職員は久慈農業改良普及センターの農業普及員。職員の弁護士や現地報道から確認したところ、職員は6日午後5時ごろ、台北市の繁華街で盗撮中に市民に見つかり、警察に連行された。翌日、職員から家族を通じて連絡があり、逮捕を把握したという。 職員は7月、懲役4カ月の判決を受けた。検察が控訴し二審が続いていたため、仮釈放されたが当局に台湾の外に出ることを禁じられていた。弁護士には「気持ちが抑えられず犯行に及んだ」と話しているという。 県は6月の事件でまだ職員に処分を行っていない。国内で職員が逮捕された場合に準じ、判決の確定後に本人に事情聴取を行い、処分を検討する予定だった。県農林水産部の大森健一副部長は「複数回行為に及んだことを深刻に受け止めている。(確定判決を待たず)早期の処分が可能か調整している」とした。(長野剛)