「実感が…やっぱり死んだんだ」“婚約者”女性が語る胸の内 むかわ町死体遺体…殺人容疑で男追送検

北海道むかわ町の山林で男性の遺体が見つかった死体遺棄事件で、男性を刃物で殺害したとして知人の男が殺人の疑いで追送検されました。 (婚約者の女性)「憎しみもあるし、悔しさもあるし、全部いろんな感情が織り交じっています」 怒りをあらわにするのは、死亡した西村隆行さんの婚約者だったという女性です。 (婚約者の女性)「とにかく昔の男みたいな感じで、男らしさがあっての思いやりもあるし、とにかく優しい人でした」 西村さんを殺害したとして11月10日に追送検されたのは、札幌市白石区の会社役員・大上文彦容疑者50歳です。 大上容疑者は2025年8月、白石区の知人宅の前で西村隆行さん55歳を刃物で複数回突き刺して殺害した疑いです。 捜査関係者によりますと、胸の刺し傷が致命傷になったということです。 大上容疑者は西村さんを車で連れ去り75キロ離れたむかわ町まで移動。 この間、西村さんは出血性ショックで死亡したとされています。 事件からおよそ1か月半後、むかわ町の山林から遺体で発見された西村さん。 大上容疑者は西村さんを土に埋めた死体遺棄の罪ですでに起訴されているほか、捜査の過程で苫小牧市やむかわ町の知人ら3人が逮捕されました。 STVが入手した西村さんと勤務先の社長とのやり取りです。 西村さんは事件前から大上容疑者とたびたびトラブルになっていました。 事件当日も知人宅にいた大上容疑者を西村さんが訪ね、トラブルに発展していました。 「西村さんが自分を襲いに来たと思ったから包丁を持ち出して刺した」 大上容疑者はこう供述する一方、殺意については否認しているということです。 また、西村さんの婚約者によると、事件直後には犯行を隠すような言動をしていたと言います。 (大上容疑者とみられる人物)「けんかになったからね。病院行こうとすぐ車を発進させた」 (婚約者の女性)「本人(西村さん)との連絡はとれないってことですね?」 (大上容疑者とみられる人物)「とれないです。携帯電話は自分で捨てさせました。なんともない状態で船に乗せています。特に何もご心配なく本人の意思もあって行ってますので」 10日の大上容疑者の追送検を受けて、西村さんの婚約者だったという女性がSTVの取材に今の心境を語りました。 (婚約者の女性)「やっと殺人に切り替わったかという感じです。それと同時に実感がなかったので、ああやっぱり死んだんだなという思いも。1分1秒追うごとにその思いが強くなっていく。殺人で捕まって起訴されようが何しようが大上への憎しみは変わりません」 大上容疑者は「西村さんを隠すために連れ去った」という趣旨の供述をしていて、警察が事件の全容解明を進めています。

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