「反戦歌」のストリート歌手、再び拘留 ロシア

【AFP=時事】ロシアの裁判所は11日、反戦の曲を歌ったとして、すでに2度の拘留処分を受けている18歳のストリートミュージシャンに対し、新たに13日の拘留を命じた。 ロシアでは、ウクライナへの軍事作戦やウラジーミル・プーチン大統領、軍に対する公の批判は、広範な検閲法の下で禁止されている。 「ナオコ」の芸名で活動する音楽学生ダイアナ・ロギノワさんは先月、サンクトペテルブルクで亡命中のロシア人アーティスト、モネトチカらの反戦曲を路上で披露したとして逮捕された。 このライブの映像は瞬く間に拡散し、政府や戦争への公然の反対がほとんど見られない中で注目された。 ロギノワさんはこれまでに13日の拘留を2度言い渡されており、いずれも釈放直後に再逮捕されて新たな容疑で訴追されている。 人権派弁護士らによると、ロギノワさんは現在、いわゆる「拘留の連鎖」の状態に置かれているという。これは、検察当局が軽微な罪状を次々と適用して、被拘留者を常に拘束状態に置く手法だ。 AFPの記者によると、今回の裁判では「大規模な人々の集会を組織した」として新たに13日の拘留が科された。 ロギノワさんの逮捕後、彼女とバンド「ストップタイム」を支持する動画がTikTok上に多数投稿され、他の若いストリートミュージシャンたちも罰金や拘留の危険を冒して連帯を示している。【翻訳編集】 AFPBB News

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