知らぬ間に船底に5億円相当 「パラサイト型」コカイン密輸未遂容疑で4人逮捕 逮捕は初

貨物船の船底部に隠したコカイン約20キロを密輸入しようとしたとして、第3管区海上保安本部などの合同捜査本部は12日までに、麻薬取締法違反(営利目的輸入未遂)の疑いで、ブラジル国籍の男ら4人を逮捕した。男らは船員が知らないうちに船底に薬物などを隠す「パラサイト型」という手口で密輸を企てており、合同捜査本部は国際的な密輸組織の犯行とみて調べる。 3管によると、国内でのパラサイト型密輸事件の摘発は19年8月に愛知県の三河港で貨物船からコカイン約178キロが押収された事件に続き2件目で、容疑者の逮捕は初めて。 逮捕されたのは、いずれもブラジル国籍で職業不詳の東京都足立区の男(47)、横浜市鶴見区本町通4丁目の男(46)、群馬県大泉町の男(34)の3容疑者と、東京都渋谷区、職業不詳の男(44)の計4人。 逮捕容疑は、4人は共謀して、2024年1月に静岡県の田子の浦港に着岸していたパナマ船籍の貨物船(約3万1千トン)の船底部に隠されたコカイン約20キロ(末端価格約5億円)を輸入しようとした、としている。3管は4人の認否を明らかにしていない。4人とは別の男が回収しようと潜水したが、溺死し陸揚げできなかったという。

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