1999年に発生した名古屋主婦殺害事件で、安福久美子容疑者が逮捕された。被害者の夫・高羽悟さんは、容疑者逮捕前に“ある異変”を感じていたという。 捜査の潮目が変わったのは2024年4月。新たに赴任した担当の刑事だ。彼は着任の挨拶で「私が来たからには私が解決します」と語った。 さらにこう断言したという。「ご主人には申し訳ありませんが、ビラとか撒いてもらってもそこからは犯人があがらないと思います。犯人は入手したリストの中に絶対にいます。それを潰しきれてないだけなので私が今からしらみ潰しでやります」(新たに赴任した担当刑事) 悟さんは「今までの人と違うなと思って、この人なら解決するかもしれない」と思ったそうだ。確かに犯人逮捕の2カ月前、ABEMA的ニュースショーと元徳島県警捜査1課警部の秋山博康氏が取材した際、悟さんはこんなことを言っていた。 「(警察は)今は本当に月に1回ほどのペースでわざわざ来てもらって。会社の当時の古い組織表だとか社員名簿だとか、『この人を知らないか?』とか。供述調書だとか、私の言ったことに対してこれはどういう意味だとか」(悟さん) その言葉に、捜査歴42年の秋山氏は捜査が動いていることを察知していた。「担当の刑事さんが熱い人で、何度も訪ねてくるというのは何か掴んでいる可能性があるなと思った」(秋山氏) (『ABEMA的ニュースショー』より)