沖縄で拡大の違法薬物「笑気麻酔」などの密売組織トップを逮捕 最大100人近い密売人所属の「トクリュウ」全容解明へ

「笑気麻酔」とも呼ばれる危険ドラッグ「エトミデート」などの違法薬物密売グループトップの男が、警察に逮捕されていたことがわかりました。 沖縄県警に13日、再逮捕されたのは、福岡市の無職・東江雄飛容疑者21歳で、自宅で合成麻薬MDMAを使用した疑いがもたれています。 警察によりますと、東江容疑者は沖縄を拠点とした違法薬物密売組織「69」のトップで、沖縄県内にあった以前の自宅にエトミデートのカートリッジ30個を販売目的で貯蔵した疑いで先月逮捕されていたということです。 「69」は主に沖縄県内でエトミデートのほか大麻やコカイン、MDMAなどの違法薬物を密売。 主に10代から20代のメンバーを集めた匿名流動型犯罪グループで、シグナルやテレグラムなどの秘匿性の高いSNSを活用して、一時は最大100人近い売人が所属していたということです。 エトミデートは「笑気麻酔」や「ゾンビたばこ」などの呼び名で、去年ごろから主に沖縄の若者の間で使用が広がった危険ドラッグで、今年5月に厚生労働省の指定薬物となりました。 それ以降、沖縄県内ではエトミデートの所持や使用の疑いで10件、10人が検挙されていますが、その大半が「69」のメンバーからの購入だったとみられています。 警察は背後で暴力団が関与している可能性も視野に、組織の全容解明を進めています。

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