会社の運転資金の名目で石川県内の銀行からおよそ1億円をだまし取ったとして、警察は13日、別の業務上横領事件で罪に問われている男と物流会社の元社長の男を逮捕しました。 他にも同様の詐欺を繰り返していた可能性もあるとみて警察が調べを進めています。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、内灘町の元会社社長の男(61)と、元総務部長の男(61)です。 2人は経営破綻した金沢市の物流会社「アペックス」の社長と総務部長だった2022年6月ごろ、県内の銀行に虚偽の決算書を提出。 返済能力に問題がないように装い、会社の運転資金の名目で銀行から会社の口座におよそ1億円を振り込ませ、現金をだまし取った疑いが持たれています。 警察によりますと、1月下旬に銀行から相談があり捜査を進めていました。 元総務部長は10月、会社の金を着服したとして、5億円の損害賠償を命じられているほか、業務上横領の罪でも逮捕・起訴されています。 警察は、他にも同様の詐欺を繰り返していた可能性もあるとみて調べを進めています。