10代の観光客がメトロポリタン美術館の「傑作」を破損。薬物影響の可能性も

ニューヨークの警察当局によると、11月3日午後4時30分ごろ、メトロポリタン美術館で19歳の観光客、ジョシュア・ヴォーリンが展示作品に水を浴びせるなどの破壊行為をはたらいたとして逮捕された。 水をかけられる被害にあったのは、19世紀フランス新古典主義の巨匠、ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングルの《ド・ブロイ公爵夫人の肖像》と、ジローラモ・ダイ・リブリによる16世紀イタリアの祭壇画《Madonna and Child with Saints(聖母子と聖人たち)》で、さらに2枚のタペストリーが引き裂かれた。アングルの作品は、メトロポリタン美術館のオンラインカタログで「傑作」と評されている。当局によると容疑者は間もなく身柄を拘束され、負傷者の報告はなかった。 タイムズスクエアのホテルに滞在していたヴォーリンは、破壊行為の動機について明らかにしていない。ニューヨーク・ポスト紙が報じるところでは、「何らかの薬物やアルコールなどの物質」の影響下にあったと見られ、母親によって警察に引き渡された。当局の発表では、容疑者は器物損壊罪で起訴される前に病院に搬送されていたという。

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